田舎在住マンガ家艶々の日常など
Posted by sitomi - 2017.12.14,Thu
ふたりのおうち第1話のネーム。
ここまでに2回ほど設定だったりを直してたしか3回目の提出ネーム。
これでOK出て原稿スタート。
ちなみにネーム用紙はB4一枚を4分割して4ページ分というもの。
20年ほど前に講談社で貰ったB4の2分割ネーム用紙をベースにして自分で作った。
さて昨日から下書き中。
ときどき逃げ息抜きに見るツイッターで
RTされてたのでなんとなく見てみたtogetterのまとめ。
「正解だけが許される」世界線を生きている子がそのまま社会に出ると困っちゃう、というお話 - Togetter https://togetter.com/li/1180814 @togetter_jpさんから
これには別に社会も会社もいろいろたいへんだなあ、なんておもったくらいだったけど
ふと思い出したのが漫画家志望の子達のことだった。
うちにやってくるアシスタントたちの他にも、10年くらい前までマンガコースのある大学の
講師をしていたのでわりとプロ志望な子に会う機会は多かった。
で、そのころから通して今も、とにかく多いのが、ネームがなかなか完成しない子。
やる気がないわけでもなくて、普段から一所懸命考えてるのも見ているが
数週間経っても数ヶ月経っても結局1本も出来てなかったりする。そういう子が本当に多かった。
どうなってんのかな、と話を聞くと途中までネームを描いたけど頓挫してまた最初からやり直してたり、プロットを書いてもネームを描き出したらイマイチでプロットからやり直し、とか、そもそもプロットが満足出来なくて一枚も描き出すことが出来ないというものなどなど。
延々とその辺を繰り返してる。
で、これをさっきのまとめふうにういうと“正解を見つけるまで完成できない”
というやつのようで。
とにかく完璧な、最初から…いや最初だからこそなのか「傑作」を作ろうとしているのだ。
いや、わかるとてもわかる。”無駄“をしたくないんだよね。
できれば一作目で受賞したいし、描いたものは全て認められたいしね。
でもそもそも傑作は膨大な駄作から生まれるもので、そもそも描いたことがないなら
まず駄作でもなんでも良いからたくさん描くことを目的にするくらいでちょうどいいのだ。
でもそういった真理はおそらくたくさんの量を描かないと理解できないことだから
結果、まだろくに描いたことの無い子達はやっぱり描き出すこと(完成させること)が出来ないスパイラル。
うちにきた子には上記を踏まえてとにかく描けよとはいうけれど
結局本人次第なので強くは言えない。
あ、ちなみにこれはメジャー誌やもしくは一般誌目指すヒトの話ですよ。
エロマンガはまたアプローチからいろいろ違う部分もあるとおもうし。
まあ1人で下書きをして息抜きにネットを見たりしてるとそんなことを考えたりもして
なによりなんで下書きもせずにこんな長文書いてんだと今ココ
がんばる。
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