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田舎在住マンガ家艶々の日常など
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Posted by sitomi - 2022.02.15,Tue

あけましての挨拶から早一ヶ月。
前々回の日記のように12月はあちこち弾丸旅をしていたのに
年が明けたらすっかりまた部屋の中での生活。
いやあまあcovidと雪とでなんもできん。
バイクはいじっているものの、走りに行くには雪の中を通らねばならない。
そこまで勇者ではないのでおとなしくしている。

ただまあネームに追われていると言えば追われていて
また新連載の話もあったりして、それだったり
単行本のほうでもバタバタとしていて、なかなか自由にあれこれもできない。
せめて雪がね収まってくれたらね、近所をバイクでうろうろするだけで
十分気持ちは晴れるんだけどもね。

春が恋しいなあ。


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Posted by sitomi - 2022.01.16,Sun

正月は明けて4日くらいからアパートに籠もってネームをしていた。3泊くらい。
しかし寒い。ストーブが弱い。部屋が変にだだっ広いのがまた困る。
2DKとかいらないんだけど田舎家庭向けの物件ばっかりなのでこういうことになる。
ただ、電気毛布を導入したので寝床だけは快適だ。ああずっと布団に入っていたい。

とりあえずエトスのネームを進めて、パトスはまた戻ってから。
ーという算段だったのにあれから2週間近く経っても全然進んでない。
現在進行してるのは「かきすて」の原稿。
ちょっとここから展開が変わるのでページ数が多いのです。
そんでもってパトス12巻の諸々の作業も重なったのでネームに手を付けられず。
まあこの原稿が終わったらまたアパートで集中ネームですな。

まるっと一日くらいバイクで出かけたいけど
寒さがちょっと尋常じゃないのでひるんでいる。うーん。このまま2月の終わりを待つか。

月末くらいには明石にも行きたいんだけど…ちょっと厳しいかなー。感染的にもね。
Posted by sitomi - 2021.12.30,Thu



北海道へ弾丸で行ってきた翌週中頃からいつものようにネームをやるために明石の家に籠もっていた。
しかしその間の1日、今度は九州へ行ってきた。
目的はここ2年行けなかった友人の墓参り。
早朝の新幹線で移動すると、岐阜からよりもかなり早く博多に着けるね。当然だけど。

博多からはいつものようにレンタカーなのだけど福岡ではいつも空港でレンタカーを借りていたので
駅からのレンタカー屋への道のりにちょっと迷ったがなんとかトヨタレンタカーをゲット。
そのまま、まずまっすぐ長崎県の大村へ。
高速の道中はいつも佐賀県を通っていくときに吉野ヶ里が見えてた気がしたが
あれは気のせいだったか。まったくわからないままあっという間に長崎に入った。
頻繁に行くようになってわかったが、博多~長崎は思ったよりも近い。
うちから京都に行くのと殆ど同じくらいだ。

土砂降りの中で墓参りを済ませたらそのまま島原半島の多比良港へ向かう。
少しだけ遠回りして諫早湾の堤防道路を抜けて行った。2度目の堤防道路だ。
真ん中のパーキングで止まって見たものの、風雨がさらに強くなって外に出ることも出来ず
車からただ鉛色をした海面の写真を撮った。

対岸の島原半島を左に折れて諫早湾を眺めながら多比良港に着くと、
タイミング良くフェリーが着いたところだった。
このフェリーは昔の明石のたこフェリーと同じで乗船名簿などを書かないで、
車から降りることなく乗れるのがとても簡素で良い。沈んだらもう誰が誰だかわかんないけどな。

対岸に渡ってからはもう淡々と阿蘇を目指す。阿蘇は行ったことがないので
一度行ってみたかったのだ。南阿蘇でようやく裾野にとりついたが
路面凍結注意の看板があちらこちらに。イヤな予感がしつつも雨は止んでいる。とにかく上る。
100mごとに外気温がどんどん下がっていく。そして火口付近の駐車場で気温は1度。
凍結は無いが、鬼のように寒い。ふっとばされそうな風も吹いている。
そしてまあ予想はしてたが、火口はといえば火山ガス大量発生と強風によって立ち入り禁止。
トイレに入って土産物屋をひやかして火口駐車場を後にする。
停まっていたのは僕の車の他に5台ほどと、パトカーが1台だけだった。
少し行くとドライブインみたいなものがあった。
秋頃の大噴火のときこの駐車場からの固定カメラの映像を見たなあ。
こっちにはけっこう車が止まってたがスルー。

草千里を横目に山を一気に下る。すごいなと思ったのは、阿蘇山から北におりてくると
阿蘇駅の真っ正面に出てきたこと。観光地として完璧だ。
そのままさらに北進して、今度は大観峰へ。またぐんぐん上るがさっきほどの悲壮感のある
山道では無く、他にも上っていく車がいて安心できた。

しかし山頂はやはり強風。風と寒さでとてもじゃないが展望台までいける感じでは無かった。
先に行ったカップル達がみんな断念して降りてくる。僕もそれにならった。
余りに冷えたので駐車場の売店でいきなりだんごの蒸した?ような暖かいのを食べた。
あとから考えたらこれが唯一食べた、九州の名物じゃ無いだろうか。
とはいえやはり阿蘇はすごかった。カルデラという地形。湧き上がる雲とうねる霧。
この天候で観られたのも案外悪くない。天気の良い景色は動画や写真でたくさんみてきた。
だがこの荒れた天候の中で、己の目で見たこの景色はたぶん絶対忘れない。

…この負け惜しみを土砂降りの石垣島でも言ってたな。

大観峰からさらに北方面へ下る。
国道212号線を北上して日田市へ。いつのまにか大分県に入っていた。
がしかし、日田市から高速に乗ったらすぐに福岡に。
福岡までもどったら渋滞にハマったがなんとかレンタカーを返す時間には間に合った。

こうして九州を半周して、帰りの新幹線は爆睡。
岡山辺りで目が覚めると強風で瀬戸大橋線が全線不通になってるとのこと。
そうだろうそうだろう、九州ではふっとばされそうな風だったしなあ…と思ったけど
九州と四国でけっこう離れてるな。西日本はすべて風が強かったんだろうか。

翌日からまた部屋に籠もってネームの日々。
買い物帰りに一回だけ林崎の松江海岸にふらりと寄ったらまだ風が強くて波が高かった。

メシはスーパーの惣菜だけど、少々の楽しみとしていつもの今中で玉焼きを持ち帰り3回。
岐阜に帰る日の昼には江洋軒で焼きそばを食べた。
明石に来たらとりあえずこれだけ喰っておけば満足な身体。



あ、そうそう、おみやげに今中の前にあるマフィンのお店でチョコチップのマフィンを
買って帰った。最近あのマフィンもお気に入りだ。

Posted by sitomi - 2021.12.20,Mon



前回の日記で書いた神島へ行った翌週、北海道へ行ってきた。
コロナ渦で行くに行けなかった日高本線をようやく撮りに行けた。

とはいえ廃線には間に合わず、以前ココの日記でも書いた、無くしてしまったフィルム
撮り返しにいくために浦河駅まで行ってみたがもう中に入ることは出来なくなっていた。
せめてもの外からの写真を何枚か。そしてその沿線をレンタカーでテレテレと走ってみた。

ここ10年くらい雪を見るために厳冬期にしか来ていなかったので
雪の無い北海道が久しぶりでなんだか新鮮だった。

朝の9時から走り出して夕方6時にはまた新千歳に戻り、空港内の温泉に入って
9時前の便で帰ってきた。北海道内で400kmほど走り、空港までが片道100kmなので
往復600kmほど走った。でも楽しい時間は全然疲れない。

なんておもってたけど翌々日くらいに腰が来た。
寄る年波には勝てぬ。

フィルムは今回も自分で現像せずにラボに出した。自宅から郵送で直接出したので
自宅に届くことになっている。もうなくさないぞ。


Posted by sitomi - 2021.12.08,Wed

先週、神島へ行ってきた。三重県。
三島由紀夫の「潮騒」のモデルとなった島。
まあそれはそれは起伏に富んだ島で、うっかり島の外周を歩こうものなら足がパンパンに…

そう、ふくらはぎがパンパンになってヒザはグシャグシャになって帰ってきたのであった。
わかってはいた。しかしやっぱりこの島に行ったからには監的硝くらいは見ておきたい。
(監的硝がわからんひとはググってください。まあ物語のクライマックスの場所です。)
10年前に行ったときは回りの木々が鬱蒼としていたそれも、すっかり観光用にキレイになって
屋上には手すりなどついていた。まあいいんだけどね。
伊勢湾からちょうど外海との境目にある神島から見る海がほんとによかった。

午前中だけで18,000歩も歩いてすっかり使い物にならなくなったので
午後はちょっと昼寝をしたり、近所をウロウロしていた。
夕暮れはとても良くて、夕飯もとても美味かったが夜を楽しむほどもう体力は無く
あっという間に寝てしまった。
そのせいで翌朝はやたらと早起きして今度は朝日をたっぷり楽しんだ。
晴れてて良かったな。
次に行くのは何年後だろう。

そうそう、冒頭の写真はちょっと高台の神社近くから撮ったのだけど
じつは拙作「ひるがお」という作品の町の景色は半分くらい
ここからの景色をモデルにしているのであった。
ちなみにもう半分は神戸の塩屋あたりの坂の町。
三島由紀夫と並べて語るには恐れ多いが、この島の景色や空気は妙な魅力に溢れている。









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