田舎在住マンガ家艶々の日常など
Posted by sitomi - 2017.04.29,Sat
さて。
おそらく今日か明日には原稿アップ。そしてこの仕事を持ってチーフアシスタントの
キッシーの仕事納めとなる。4月末をもって彼女は退社。
来月からは社員ではなく、単なるバイトアシスタントとなってウチに来ることになる。
だからべつに来月からもいままでのように仕事が始まればお手伝いをしてくれるのだけど
…やっぱりこれまでとは何かが違っていくだろうなあ。
この違いはおそらく誰に言ってもわかるまい。キッシーと僕とにしかわかるまい。
ーーーーなんて思ったが、いやいや。
これまでも長いことウチを助けてくれて、やがて独立、卒業していったみき姫とか、鉄平とか
ヤツらにはなんとなくわかると思う。ヤツらも長年僕の隣の席にいたのだ。
それは僕がエラいとかなんとかいうわけではなくて、パートナーとしてそこにいた関係とでもいうか。
横にいて、たいした会話はなくても、ときどき険悪になっても、逆に言えばそんな
険悪になれるような間柄でいられるようになるというのはやっぱりけっこうな関係なわけなのだ。
さらにみき姫とキッシーにだけ関して言えば、もう極端な言い方をすれば
ヨメに出すような心境に近いわけで(笑)。
そういえばみき姫がウチを辞めた数年後。
彼女が今住んでいる鎌倉に転居しようとしていたとき、右も左もわからぬからと頼まれて
最初のうちは東京へ出張したついでに一緒に不動産屋を訪ねて、ときには内覧までつきあったりもした。
その後彼女1人で数ヶ月かけて色々当たったあげく住居も決まり、やがて引っ越しも終えたころ
やはり東京出張のついでに一度、藤沢駅から江ノ電に乗って新居となったみき姫のアパートを訪ねた。
当たり前だけど岐阜の家賃と同じくらいなのにその部屋はとにかく古くそして狭かった。
でも満足してるようだったのでまあいいかと、まだ2人ともよく知らない町をウロウロして
見つけた居酒屋で一緒に晩飯を食べた。
やがて時間も深くなったころ、僕がそろそろ東京の宿へ戻るよ言うと彼女は湘南モノレールの
江ノ島駅まで見送ってくれた。ホームまでついてきた彼女と少し話したあと静かにモノレールは発車して
遠ざかる暗いホームに残るぽつんと残る彼女の姿が見えなくなったときだ。
僕は不覚にも泣きそうになってしまった。
全く予想だにしなかった自分の感情にびっくりしたのと同時に、
でも、ああ、ひょっとするとこれが父親の気分なのかなあ、となんて思ったりもしたものだ。
キッシーも退社したあとは今借りている近所のアパートから引っ越すことにしているようで、
いまあれこれと物件探しをしている。やがて今住んでいるアパートから出て行く日
僕がそれを見送って心穏やかでいられるのかどうなのか。
…まあ死に別れるわけでも無し、そんなに感極まってどうすんだよ、とも思うのだけど。
若い頃「年を取るとああなっちゃうんだ」と笑ってみていたものを
今、まさに身をもって知る日々。
ちなみに鉄平、みき姫とも距離は離れても良好な関係を今も築けている。
キッシーともそうなれば良いなあとも思う。
もしそうなれなくて、たとえ音沙汰はなくなっても、作品でその安否が見られるようならば
それはそれでも良いなとおもう。そうなってくれるといいなあ。
ちなみにこの記事は僕にまったく興味のない彼女がこのブログを全く目に通すことはないという
そんな確信のもと書いている。
見られたら舌噛んで死んじゃうからな(笑)。
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