田舎在住マンガ家艶々の日常など
Posted by sitomi - 2019.04.16,Tue
田子の浦から富士山を望む。夕方ですっかり雲の中。
さて目の手術も終わり、左目は人口の水晶体に入れ替わったのでもうすっかり20代の視界。
使い込んでる右目と、本当に色が違って見えるのが面白い。
これはとても好きな写真家さんが目の手術をしたときのエッセイを読んで以前から知ってはいた。
でもじっさいにそれは味わってみるとなんとも不思議で楽しい。
新しい目では世界が青いのだ。なんだかブルーがかった美しい色。
それに対して古い目はブラウンがかった落ち着いた色。空の雲を見るとけっこうよくわかった。
でもそれも2~3日の話。いまはすっかり慣れてなんとも思わない。
産まれて目が開いたばかりの人間の目はどんな色に思うのか。
とはいえ経験がなければ新鮮なものがなにかも判別する術は無いのか。そうかそうか。
なんの結論も無いけどこの話はそれくらい。
手術はこわかった。痛くもなんともないんだけど、目を強制的にこじ開けられて
見えている状態の場所へ針が入ってくる恐怖たるや。拷問ってこういうのをいうんだなとか
もう手術台でわずか10分少々の間に色んな事を考えて耐えていた。
痛みなんて無くても恐怖はあるんだね。
術後は大変経過も良く、術後すぐの頃ちょっとだけ感じていた違和感も徐々になくなってきた。
ただ3ヶ月間、ずっと3種類の点眼を1日4回ほどしなければいけないようでそれがけっこう大変。
それにその3つを必ず5分以上感覚を空けて差さねばならないというめんどくささ。
すぐ忘れそうになるのよ。でもやってるけど。
術後5日目くらいに東京へ出張に行って、その足で静岡の吉原と由比でそれぞれ一泊してきた。
取材のような単なる旅のような。吉原の宿は典型的な駅前旅館で客は僕ひとり。
部屋にテーブルが無かったので和室に替えてもらった。夕方から岳南電車に乗って町へ出て
(その電車に乗るのが8割くらいの目的だったのだけど)小さな居酒屋でメシがてら少しだけ呑み。
静かなご主人がいて地酒を飲んで。良い店でした。
夜戻ってからは部屋でネーム。その間も点眼は忘れなかったぜ。
翌日は朝から岳南電車を2往復くらい。5つくらいの駅で降りたり乗ったりさらに駅間を歩いたり。
堪能しまくって次の目的地の由比へ。
由比は高速道路と富士山と田子の浦が一つの絵に収まっている薩埵峠が有名だけど
歩いて行くにはちょっときつい距離なので行かなかった。(サッタ峠で画像検索すると
ああここか、というような場所です)そしてこの町がその高速道路と国道のせいで
ほとんど海辺に近づけない構造であることも知った。
海に出られないので広重美術館で夕方の時間をつぶした。
そう、さっきの薩埵峠は広重の絵でも有名なのだ。
ほんとは海辺から高速道路を眺めて、ここにキリンのカタナがとんでいったのか・・・
なんて感慨にふけりたかったのだけど。(はい、これも「キリン カタナ 海」で画像検索を…)
この日は料理旅館だったので宿のメシ。桜エビをふんだんに使った…というか桜エビ激推しの
桜エビ御前だった。ちょっと桜エビばっかりはきついなあ。適量がよいです。でも美味かった。
吉原はまた行ってみたい。江戸時代には遊郭のある町だと勘違いされることもあったとか。
そういう謂われも面白かった。
GWまで原稿はあと1本。ちょっと楽なペースになってきた。
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Posted by sitomi - 2019.04.03,Wed
古いフィルム整理してたらこんなのが。美晴…だとおもう。
なんのイラストを描こうとしていたのか思い出せない。この頃鉛筆で書いてたんだなあ。
忙しかったりメンドクサイ事が控えてるときにって、さらに追い打ちをかけるように
メンドクサイ案件が増えたり仕事が追加されたりと、そんな事がよく起こる。
今がまさにそのようで目の手術やケアだけ考えてのんびりしていたいのに
相続関連の話がわき起こり、〆切がかなりタイトなまんが仕事が新たに追加され
バイクは相変わらずなかなか直らなかったりしている。最後のはとりあえずどうでもいいか。
でもまんが仕事に関しては楽しそうなのでやりたいし、目に関してはもうまな板の鯉だし
相続はもういざとなれば放棄すれば良いのだ。
しかしそもそもなにが大変だったかといえば、じつは通常運転の連載お仕事で無意識に
〆切をブッチしてた案件が判明して、それを昨日まで必死でクリアしていたのだった。
「スケジュール管理だけはずっと安定」のスタジオシトミだっただけにちょっとショックだった。
ケアレスミスに近いものだったんだけど久々に修羅場チックな仕事場になってしまった。
担当さんにも申し訳ない限り。ごめんなさい。
そしてそういうことやると、どうしたって次の〆切にも余波がくる。まだまだ大変。
でも明後日は目の手術。その後は3日ほど片目でいることになる。
その状態で下書きしなきゃいけないのでそれだけがちょっと心配。
Posted by sitomi - 2019.03.19,Tue
久しぶりに新製品のカメラを発売日に買ってほくほくしております。
こんなの5年ぶりくらいじゃないかしら。
ちなみにカメラはGRⅢというヤツで、フィルムカメラから合わせると5台か6台もっている。
そしていまだにいちばん多い出番はそのフィルムの頃のやつだったりする。
とまあそんなことはさておき
すいませんすいません、目の手術をこれでもかと深刻に書いておきながら
手術は今週では無く再来週でした。
なんだか先生の話を勘違いして聞いていたようで、4月アタマくらいに行われるようです。
とりあえずは血液検査だとかそういうコトが必要だそうで。
昨日はそれで朝から病院に行ってました。
しかし手術するもんだと思って行ってたからもう拍子抜け。
反動でそのまま滋賀県まで行って伊吹そばなんてのを食べてきちゃった。
とはいえ左目が不便なのは変わりないのでやっぱり早く手術して頂きたいものだなあ。
Posted by sitomi - 2019.03.15,Fri
4月にパトスの7巻が出ます。こんな表紙。
で、たぶん次の別冊YCのパトスのトビラが7巻の表紙絵を使うので一足先にお披露目です。
どうぞよろしくお願いします。
さて白内障が悪化してるようなのでとうとう来週手術。
半年くらい前までは目の手術が怖いのでなんとか回避できないものかと思っていたけど
いまやもう、さっさと手術したくて仕方ない。
なにしろほとんどもうなにも見えないのだ。いや、見えてはいるけど役に立たないというか。
輪郭とか色とか光がわかるだけで、数センチまで近づけても文字も読めない。
運転もするにはしてるが不安で仕方ない(しちゃだめだね)。
とはいえ、白内障の進行がトンデモ早いらしくて、最悪の場合はどこかに異常があるかもしれない疑惑。
凹むけどそうなったらもうバイクはおさらばだろうなあ、とか考えていた。
カメラは続けられるな。
しかしそういう諸々のことを考えるヒマも無いほどなんだか忙しい。
先月までは仕事の合間にちょこっとバイクに乗ったりしてたけど、全くそんな時間とれない。
そんな時間があれば寝ていたい。なんでこんなことになってんだろう・・・。
来週目の手術をしたら丸一日はたぶん休める。
なんかもう手術への恐怖よりもそういうものが勝ってて、怖くなるのはほんとに直前なんだろうなあ。
無事に何事も無く終わりますように・・・・
Posted by sitomi - 2019.03.05,Tue
先週は浅草逗留。まとまったネームをやるためだったけどちょっと失敗。
2本出来たか出来ないか・・・。
やっぱ東京では誘惑が多かったり打合せが連続しちゃってどうしても日中は仕事にならず。
打合せが終わったらネームをやるぜ!と思っていても、どうしたって夕方からの打合せだと
そのまま飲む流れになってしまうのだ。
結局飲んで宿に戻って一眠りしてから…となると実質ネームやってるのは
深夜から朝までの8時間ほどになる。
やはり打合せだけ東京で済ませたらその後はどこか辺境の地へ飛ぶのが良い。
青森とかどうだろうか・・・・。
しかし前の日記を書いたのがまだ1週間くらい前かな?と思ったら10日以上経っていた。
ヨメと休暇にと知多の温泉に行ったのが1ヶ月前だ。信じられない。
タイトルはそんな意味です。
もうすぐ連載がひとつ終わって4月くらいにほわっと時間が空く。
すこしバイクで泊まりで行くくらいの遠乗りがしたい。全くのノープランだけど
そろそろ本気でその気になっている。雨が降りませんように。旧車は雨に弱いのだ。
そうそう、無料で見られるものがやたらと少なくて心底がっかりしたU-NEXTをやっと退会して
Netflixに入会した。満足度はこっちのが高い。ただ古い邦画がほとんどない。
まあその辺はamazonプライムでなんとかできるかな。
一人での仕事中は結局新しい映画なんて見られないのだ。なぜなら意識がそっちに行って
原稿が全然進まないから。なので、古くてちょっといいなと思ってたんだけどそういや最近
見てないなー、ってのを流しておくのがちょうどいい。最近では寅さんなんかも流す。
前作見ていたけどいくつかすっかり忘れているのもある。
老化のおかげでけっこうなんだかんだ新鮮だ。年取るのも悪くない。
とりあえずは地獄の3月のスケジュールがまたいつしか光陰の如く過ぎ去ってくれることを祈っている。
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