田舎在住マンガ家艶々の日常など
Posted by sitomi - 2024.02.09,Fri
あの件で近しい漫画家さんたち何人かといろいろ話をした。
みんなどこかずっとモヤモヤしている。
ただ、なにかを責めたり誰の責任とかを声高に挙げる人々に恐ろしく違和感があった。
さも我がこれが正義だと言わんばかりの声や引用に嫌気が差す。
本当のことは現場にいる人間だけしかわからないし
先生に近かった人間しかその気持ちに寄り添うことなんてできない。
誰が何のために怒りを振りまいているのかわからない。
報いを受けろという人々は神か何かか?
ただ、モヤモヤしている僕だって先生の作品をちゃんと読んだことがなかった。
あの作品がなにを言おうとしていたのか、そして根源はたぶんそこにあったはずなのに
それを知らない。
だからせめてちゃんと読んでみようと、かの作品を全巻買って読んでみた。
とても良かった。というより、とくに僕の好きな系統のマンガだった。
なので本当に楽しくて面白くて
それからすごく悲しくなった。
面白くてたまらないのにその先はもうないのだ。
絶筆というのは悲しくて罪だなとつくづく感じた。
出来ることはなにもないし、ただ噛みしめるしかない。
ここから僕がなにかを叫んであの世界がどうにかなるものでもないだろう。
ただ、これを機に何かが良い方向に緩やかにでも変わっていけば良いなと思う。
そして
いま、先生の魂がせめて安らかでありますように、と願ってます。
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